クレジットカードの契約やローンの申し込みでよく目にする「与信」は、信用取引では必要不可欠なものです。例えば現金取引をしている商店の場合は不特定の顧客を相手にしていても、その場で現金を回収することができるため、誰を相手に取引をしているかは重要にはなりません。不特定の相手がすべて顧客になります。しかし商品やサービスを提供した後に現金を回収する業態の場合、相手が必ず期限までに支払いをしてくれるかどうかはわからないのです。

そこで必要になるのが、与信です。与信とは文字の通り、与えられる信用のことを指しており、どれだけ信用ができる相手なのかを判断する基準です。支払うことができなさそうな顧客からの注文は事前に断ることで、貸し倒れてしまう危険性を減らすのが目的です。資本主義社会の中で信用は目には見えなくてもとても重要なものです。

企業間の取引の場合はほとんどが信用取引となっており、商品やサービスを受けた後に送られてくる請求書にそって支払いをするのが一般的です。新規の取引先の場合は企業の与信部門が相手の会社の情報を調査することもあります。会社の経営状態が良くない相手と取引をしてしまうと、予定通りに支払いをしてもらうことができず、自社のキャッシュフローが悪化してしまうこともあります。一度信用を失うと取り返すのも難しいため、信用は失わないようにしていかなくてはなりません。

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